ぢごぷり 1巻

ぢごぷり 1 (アフタヌーンKC)
ぢごぷり 1 (アフタヌーンKC)
講談社 2009-05-22
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あまりにも育児描写が生々しく、ネガティブ感情もしっかり描かれているので凄い迫力の育児マンガとなっている。18歳でシングルマザー、姉妹で子育て、親の協力はなし(描写なし)、夫はいない、という状況の下、「地獄一丁目」から物語ははじまる。「地獄二丁目」「地獄三丁目」など、話数が「地獄○丁目」というカウント方式な育児マンガも凄まじいが、ノイローゼになっていくそのプロセスが執拗かつ詳細に描写されていってるのが他に類を見ない、この作品独特の味を出している。閉塞状況の中で精神的に苦しくなっていく主人公を描いているので、読後感は当然「あーすっきり!」なんということはない。つい自分に置き換えて想像してみたり、この後どうなってしまうんだろうと想像してしまう。「げんしけん」の木尾士目というよりも「四年生」「五年生」あたりの木尾士目という感覚。ぢごぷりって何かの略なのだろうか、ぢごくのぷりんせすとか……。読者にかなり鋭くキツいものを突きつける作品。B+