ちはやふる 7巻 末次由紀 (Be・Loveコミックス)

ちはやふる 7 (Be・Loveコミックス)
ちはやふる 7 (Be・Loveコミックス)
講談社 2009-12-11
売り上げランキング :

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
ちはやふる 6 (Be・Loveコミックス) ちはやふる 5 (Be・Loveコミックス) クーベルチュール 1 (Be・Loveコミックス) ちはやふる (4) (Be・Loveコミックス) ちはやふる (3) (Be・Loveコミックス)

素晴らしい。新をかるたの戦場で目撃するシーンで詠まれる「めぐりあひて」のページに鳥肌が立ったわあ……。運命の再会の場面で詠まれる歌に相応しい美しさ。演出が物凄く、いい。

それにしても、作者による、登場人物へのフォローっぷりがなみなみならぬ。この人も日本橋ヨヲコと同じく、登場人物全員の物語を描いて、紡ごうとしているのではないか?


中でも原田先生が巻数を重ねるにつれて、どんどんどんどんカッコ良くなってる。もうこの7巻じゃあ完全に現役復帰で、かるたアスリートの域に達してるよ! すばらしき7巻。いよいよ男性名人も登場!


人間関係の描き方では、俺は太一と原田先生の師弟関係が大好きなんだけど、ほんといいよなあ。「新には勝てない?(青春を)全部かけてからいいなさい」という原田先生の言葉が太一に突き刺さり、彼を動かしてゆく。その後の太一の「俺はまだ青春全部かけてない」「泣く資格はない、悔しい思いだけでいい」という言葉に嘘はなく、彼の出来る限りの努力と能力を持って、学業成績を維持しつつかるた部の部長をつとめ、A級に挑戦する。そして胸に秘めた千早への想い。絶妙な三角関係を維持したまま、彼らの青春はまだ続く! A