親孝行プレイ みうらじゅん

親孝行プレイ (角川文庫)
親孝行プレイ (角川文庫)
角川書店 2007-04
売り上げランキング : 189779

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
青春ノイローゼ (双葉文庫) とんまつりJAPAN 日本全国とんまな祭りガイド (集英社文庫) いやげ物 (ちくま文庫) さよなら私 LOVE (角川文庫)

親孝行プレイ、読了。
電車で移動時間2時間くらいで読み終えた。
親孝行も、SMプレイや放置プレイと同じように「プレイ」として実践し、楽しんでみてはいかがだろうか、というみうらじゅん的提案。

親孝行とは親に対する接待なり、と捉え、「あえて子供をちゃんと演じる」という役割論を展開、「親には仕事の自慢話をしろ」「子供と一緒にご飯を食べるときの座るポジションはこうだ」など、具体的なエピソードを積み重ねて「理想の親孝行プレイ道」を解く。

こういう、みうらじゅんの「発想や視点を少しずらして、楽しみながら現世利益(現実生活の充実)を得る」っていう部分、岡田斗司夫の色んな話とちょっと重なっているところもある気がしている。

みうらじゅんはマイナーな趣味、一時的な趣味も「マイブーム」と言い換えることで個人の中で完結し、世の中からも変な目で見られる蓋然性が減った。

貰って嬉しくない土産物は「いやげもの」として、あえて集めることで面白くなる。

ヘンでださくて微妙な地方のキャラクターは「ゆるキャラ」と呼ぶことで逆にスポットライトが当たった。

こういうズラし方、語り方がみうらじゅんは実にうまい。ネーミングセンスの妙もあるんだろうけど、本人の趣味ややってることがそのまま著作やネタになっているところも大きいよなあ。

オタキング岡田斗司夫は、プチクリ、レコダイ、ひとり夜話での色んなテーマ論など、物の見方、視点を変えたりフレームをひいたり迫ったり補助線を引くことで、仕組みがわかったり生きるのが少しラクになったりする。そういう実用性のあるズラし方が、みうらじゅんと似てるなーと。

親孝行プレイ最終章の「自分の親と自分と、自分の親友と一緒に旅行に行く」というのは面白そうなのでいつかやってみたいと思った。B+

バカバカしいほどにアホな曲、
「下ネタなんでだろう」
オッサンが2人で中高生レベルのしょーもない下ネタあるあるを繰り出す。