猫物語(黒) 西尾維新
猫物語 (黒) (講談社BOX) | |
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うわ〜これ自分でブログに書いたつもりだったのにチェックすると何も書いてなかったトホホイ!
というわけで猫(白)に続くストーリー、猫物語(黒)です。
羽川翼の語りで進行する物語で、もう「翼編・堂々完結!」といったあんばいのエピソードだった。
語り手がアララギ君から羽川さんに変わるだけで、物語の雰囲気、世界観はこれほど変わるのかというくらいの羽川ワールド。終盤の告白への流れとクライマックスは西尾ゾーンぶっちぎり突入で、ハートわしづかみにされました。男子であれ女子であれ、また年齢が幾つであれ、何かを決意すること、その決意を表に出すこと、それはとてつもなく重くカッコイイものです。決意することで、人は変わる、変わることが出来る、世界と共に生きていくことが出来るようになったりする。また、その決意を支える人間の温かさや想い、そういった要素も本作ではたくさんたくさん行数を割かれている。
羽川翼が阿良々木暦に対して何を思い何を心に描き、そして何を伝えたか。そして阿良々木暦はそれをいかに受け取ったか。戦場ヶ原ひたぎはその時どういう役割を果たしたのか。化け物語シリーズをこれまで読んできた読者には、ぜひこの白黒2冊も読んで欲しいなと思う。最後の最後、いいところで登場する阿良々木君のカッコイイこと! A