2003-06-18から1日間の記事一覧

反米という作法 西部邁 小林よしのり

けっこう前に出た本なんだけど、図書館で見つけて借りた。「なにゆえ反米という作法=マナーとしての反米、という概念が必要か」ということについて色々述べてあった。へーと思いながら読んだ。とりたててこ、これは! という目新しさはあんまり印象に残って…

ローマの街角から 塩野七生

塩野さんのエッセイ集みたいな感じの本。日本の政治についてもあれこれ書かれてあってなかなか面白かった。作者の安定した視野でのものの見方は読んでて安心感がある。かといってそれはユルい理想論かというとそうでもなく、なんとか実践可能な範囲を模索し…

愛のシッタカブッタ 小泉吉宏

このシッタカブッタシリーズ、高校の図書館にもおいてあって、プチ癒し系を求める同級生の女子がワンサカ借りていた。それらのシリーズを1回ダーっと読んでみて、ヌルいなぁ〜と思っていた。これも地元の図書館で借りたんだけど、自分では間違いなく買わない…

新編 学問虎の巻 夏目房之介

夏目漱石の孫、房之介さんのイラスト入り見開きマンガでハッタリ雑学、とでもいうのかな。取材に基づいて書かれているんだけど、マンガが入っていることで読みやすさととっつきやすさがアップしている。発刊が古いので(92年)、内容の情報鮮度は古くなって…

あいのひだりがわ 筒井康隆

これはなかなか面白かった。もう胸がズキズキ痛んで苦しいのである。「泣ける」というのとは少し違う(もちろん泣ける部分も多々あるが、それがメインではない)。なんていうか、心に響いたなあ。主人公たちが独立した自我を持って物語の中を必死で生きてい…