ハチミツとクローバー 7巻 羽海野チカ

ハチミツとクローバー 7 (クイーンズコミックス)

ハチミツとクローバー 7 (クイーンズコミックス)

竹本の自分探しの旅の続きと、はぐちゃんが子供に絵を教える先生になってあれこれする話が中心。面白いなー。前巻までのを読み返しながら比較すると、絵柄は2,3巻以降からほとんど変わっていないのだけど、セリフのフキダシは1巻の頃より線が細くなっている印象。あとモノローグの使い方は最初からうまかったけど、さらにうまくなっていってる感じ。
竹本が旅先であの修理工集団と出会うのは6巻まででは全く予想できなかった。ご都合主義的展開ではあるけれど、全く不快ではない。工芸関係の手に技術ある人の世界、というのは独特だなあ。竹本とはぐちゃんの成長は、ゆっくりではあるが確実に見られる。作者は全登場人物が愛しいんだろうなという雰囲気が伝わるし、描き手のそういう心というのはすごく好きなので、これからも読みつづけていきたい。山田さんの幸せを祈る! まあでも山田さんに関しては、状況だけ見るとさして「不幸」ではないよなあ。「つらい」だろうけどもわりと自分の主体的選択の結果な気がするので。経済的にも貧窮しているわけではないし、せいぜい恋愛関係でのつらさだしなあ。や、せいぜいというのは軽んじてるわけではないけど、生活苦とかに比べるとゆとりのある悩みだしさ。
6巻までの「職もなく、この先どうしよう」という不安や辛さを持っていたのは、間違いなく竹本だったしな……。竹本も頑張れ。切なさ爆発。A−

http://d.hatena.ne.jp/king-show-chan/20050325#p1
↑luminessence@筋少ちゃんdiaryを読んでびっくり。
えー! 作者は筋少ファンだったのか! いいなあ何か凄く親近感沸いてきた! オタク的素養があることについてはこれまでの巻末の色んなエピソードを読んでいたらわかるけど、音楽方面でも濃いなあ。いやいや、素敵な情報だああ。

キング・アーサー

キング・アーサー [DVD]

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渋い! 超渋い男の物語。これ、公開当時はちょうどロード・オブ・ザ・リングの公開時期と微妙にかぶってて、「ソレ系かなー」と思っていた。中世だし、なんか冒険ファンタジー的要素+燃えるアクション、みたいな。観てみるとなるほどそういう要素も確かにあるものの、これはむしろ男(あるいは漢)の渋い物語であった。アーサーが精神的、物理的な故郷と仲間を得る物語であった。ローマ帝国の衰退期における帝国の状況や、周辺の民族との力関係も緊張感をもって描かれていて迫力があります。「なぜアーサーがローマ帝国支配下にあるのか」というのが冒頭でだーっと出てくるのですが、中世ヨーロッパの歴史感覚(またはローマ帝国に関する知識)があると非常にわかりやすいかなと思います。僕は高校世界史や塩野七生作品なんかでの知識がある程度だったけど、それくらいでスムーズに作品に入っていけた。
アクションもかなりあるけど、いずれも渋い! BGMも荘厳な雰囲気だし、全体的に画面が薄蒼暗いシーンが多いので渋さも2割増。ハリウッドムービー的なガヤガヤした音ではなく、クラシカルな感じだった。近年稀に見る渋いムービー。B

キューティーハニー

キューティーハニー [DVD]

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如月ハニーVS悪の秘密結社パンサークローの熱くてキュートな戦いを描いた映画。ハニメーション……という「実写+アニメ」の新感覚映像が要所要所に挿入されており、効果的だったかどうかはよくわからないけどまあ1回くらいは見て損はなかろう、という印象。むしろこの作品はオープニングが非常にキュートで素晴らしいのでそこが個人的には見ものだった。オープニングだけ繰り返して観たくらいである。アニメを取り入れまくったオープニングなのでテンポも非常に良くカッコイイんですよね。ええ。無駄にCG使いまくったものよりもポジティブにチープでかつスタイリッシュです。
パンサークロー側では、片桐はいり、ミッチーはかなり怪演してて面白かった。いちいち挙動が不信で濃い! これについてはもう観て感じてもらうしかないです。
あとサトエリは、うん、いいんじゃないでしょうか。この映画には合ってるんじゃないかな。おにぎり食べまくるシーンとか、色々なコスプレはアホっぽくてかわいくてスタイルのいい「サトエリ力」をふんだんに生かしたものになっているし、キュートで素敵だと思います。大人も子供も楽しめるものでしょう。ジブリもそうだけど、ジブリのソレではなく別の意味で。B

ドラえもん「旧」声優

声優のみなさんへメッセージを届けました
皆さんが持っている、各キャラクターに合わせたデザインの封筒が超素敵だ。これ欲しいよな……! 特にスネオとジャイアンがかなりいいぞ。スネオの髪型を見るたびに、コロコロでやってた「スネカミ」のコーナーを思い出す。あれであんなに盛り上がるというのはやっぱりギャグ要素がわんさかあるんだよなあ、ドラえもん。4月の第1回、非常に楽しみだ!