2003-09-03から1日間の記事一覧

マンガの居場所 夏目房之介・他

古今東西色んなジャンルの「マンガ」をテーマに夏目氏を含む数人のマンガ研究家の執筆陣がマンガを絡めたエッセイを数多く書いている本。「この社会に、この世界に、マンガの居場所はあるのか? あるとすれば、それはどんなところなんだ?」みたいな意味合い…

小説のゆくえ 筒井康隆

小説家であり役者でもある筒井康隆の近著。小説はこれからどうなるのか、などについて色んなところで書いたものを集めた1冊だ。エッセイも多く、筒井ファンの自分としては非常に楽しんで読むことができた。この人には長生きしてもっといっぱい書いてもらいた…

千と千尋の謎

いわゆる昔流行した「謎本」系のものである。宮崎作品にまつわる疑問のあれこれを解明していったりしている本である。一般的なコンテクストの読解にとどまっているので、それほど深い切り込みや分析は無かったが、まあパラパラと読んで暇をつぶせるくらいの…

あさきゆめみし 1〜12巻 大和和紀

源氏物語をベースにそれをマンガ化(少女マンガ化)したもの。ひたすら「ラブ」の物語である。現代人からすると奇妙すぎる風習や文化を楽しみながら読める。しかし、作者の力量不足か、登場人物の顔の種類が必要最低限しかバリエーションがないように思える…

ジパング 10、11巻 かわぐちかいじ

10巻、11巻はあれですね、いわゆる「ヒトラー暗殺編」です。歴史を変えるためにヒトラーを暗殺しなければならない。そしてその任務を負った人々とヒトラー側の人々の物語。かわぐちかいじは、複数の人間の「人間らしさ」を描くのがとてもうまい。沈黙の艦隊…