機動戦士ガンダム THE ORIGIN 6巻 安彦良和

ランバ・ラル編です。ランバ・ラルはいい男だなあ。こういう上官・上司というのはちょっと憧れます。人にも厳しく自分にも厳しいという人間のあり方は、しんどいんだろうけれど非常に偉いと思う。
アムロ・レイホワイトベースからの逃走とランバ・ラルとの出会いって本当にうまく描けてるなーという気がする。この巻も含めて安彦マンガというのは、かなり「絵が喋ってる」。絵にむちゃくちゃチカラがあって、絵が語る語る。なんでそのコマ割なのか、なんでそこでそのキャラに話させるのか(あるいは無言にさせるのか)、読み込んでいくほどに超楽しい。これぞガンダムの世界だなぁとしみじみと趣き深い。逆に「絵は主として記号としての役割を果たす」という感覚が見受けられるのが、先日亡くなられた横山光輝先生で、そのあたりもいつか書いてみたいところだなあ。A-