ザレゴトディクショナル 戯言シリーズ用語辞典 西尾維新

内容(「MARC」データベースより)
子供の頃から辞典を作るのが夢でした。今もまだ、夢のままです…。全460項目、15万文字書き下ろし。「戯言シリーズ」の舞台裏をある程度完全公開! 竹氏が描く4コマ漫画「戯言一番」を巻末再録。全編袋綴じ。

戯言シリーズを全部読んだ人への感謝本みたいな位置づけなのかな。まあこれだけの分量があると読み応えもあり、なつかしのキャラクターについての作者の当時の思いみたいなのも多々出てくる。しかし私はどうしてこんなにこのシリーズを好きになって読んだのか。深い内容! というのがあるわけでもなく、読んで何かを学ぶというものも多くはなく、登場人物の名前は変だし主人公はひねくれてるし。

これなあ、あれなんだよなあ、「読むのがすごく楽しい」「読んでてめちゃくちゃ楽しかった」これなんだよな。コレに尽きる。なんだかんだいってもいーちゃんの一言一言が、零崎くんのわけのわからんカッコよさが、赤き請負人のマンガみたいなキャラクターが、大好きだったんだよなあ。活字を追う快楽があったよ。なのでこの辞書も、「あ」から「ん」まで、全部丸ごと楽しかった。楽しかったです。B+

あと、西尾さんは異様に筆がはやいということがわかった。いいペースのときは1週間に1冊て……。