コミックIKKI 10月号

・ワイルドマウンテン 本秀康
そろそろ本秀康がもっとフィーバーされてもいいのではないかと切に思う次第だ。浦沢直樹もこの漫画家大好きなんだよな、確か。王道漫画を描く人がこういう漫画家好きっていうのは実に面白いもんだなと思う。浦沢ももしかしたらこういうのが描きたいんじゃないか? という気もする。ワイルドマウンテンに出てくるキャラの目は、真っ黒に塗りつぶされただけの「タドン目」だ。ダンゴのような目。これは目に表情がない、ということを意味している(のらくろみたいなもんだ)。だから目の形やその他のツールでキャラの表情を作っていくわけだが、本秀康はほんとにそれがうまい。汗の描き方とかもう素晴らしい。面白い。
平凡パンチ ジョージ朝倉
ヒキが強いマンガだなーこれ! 「巨乳・貧乳・殺人・恋愛・映画」というテーマ(ていうかテーマなのか!? という気もする)で少女マンガを熱く(=少年マンガのノリで)描くとこうなる、というナイスな面白マンガだ。次回が常に気になるというのは、作者の力量をひしひしと感じる。
のらみみ 原一雄
わーい楽しい! 「居候キャラ」という舞台設定の時点でもう相当面白い鉱脈見つけたなーと思うんだけど、それをほんとに見事にいかしてる。今回は「キャラかぶり」。うさぎキャラでかぶっている2匹の居候キャラは……という話なんだけど、いい王道展開ってほんとまったりニコニコと読めます。単行本発売決定も決まってよかったなあ。