新選組!
第36回は薩長同盟締結! だった。いや面白いなあ相変わらず。最近は司馬遼太郎の「新選組血風録」を読んでおり、各隊士のエピソードが色々わかって実に楽しい、という感じです。特に山崎蒸が活躍するエピソードがしばしばあって、テレビと見比べてもまたいいねという心境。
今回はまあ案の定というか当然というか坂本龍馬(江口洋介)大活躍。そこまで「いいもん」的キャラでいいんだろうか。まあNHK的にはいいのか……。あと、配役が江口だと二枚目すぎるなあと龍馬の写真見ながらちょっと思った。おりょう(麻生久美子)のキャラは僕が見聞していたところのおりょうという人格とけっこう類似しており良かった。なんというか、良きにつけ悪しきにつけ、態度が軽いんだよな。あと桂小五郎(石黒賢)もコッテリしてて写真のイメージの演技っぽくて面白い。コンペイトウいっぱい食べてたけど、甘いもの好きな人なんでしょうか。コンペイトウが薩摩や長州を象徴しているとまでは、考えなかったけども。桂と西郷隆盛とのホオズリシーンは気持ち悪くてナイスだった。二人ともかなり狼狽してるし。ははは。
対する新選組メンバーの動きはこれまた色々だな。山南敬助(堺雅人)の回想シーンなし。残念。まあ、藤堂平助(中村勘太郎)絡みのシーンじゃないと回想はないだろうな。北辰一刀流。あと伊東甲子太郎(谷原章介)、今回は出ず。松原(甲本雅裕)の切腹を止めるのが伊東だったらこれまた土方歳三(山本耕史)の伊東へのウザ度がアップしたかもしれないんだがなー。史実では松原の死亡理由はよくわかってないところ、うまくまとめて演出できてるなーと思った。真面目+女、で消化したのは後腐れもなくていいな。近藤勇(香取慎吾)は相変わらず存在感がなくて地味だ。ここまで地味な主役も珍しい(面白いからもっとやれ)。とはいえ地味ながらもキッチリ話まとめてるところはさすが主役、なんですが。
地味でいい役割こなしてるのは例によって斎藤一(オダギリジョー)と山崎蒸(桂吉弥)ですなあ。斎藤は最小限のセリフで最大限のメッセージを放っているところがすごいな。「俺が心配しているのはそんなことじゃない」「それではあんたが悪者になる」ですよ。オダギリは表情によってはすごいおっさんっぽくなるところが僕は好きです。諾斉(だくさい)って名前を名乗るくらい妙におっさんじみているというのも燃えよ剣でちらっとでてきてたしなー。山崎はほんと変装がいい感じだ。山崎蒸のコスプレ新選組。グッジョブです。
今週は河合耆三郎(大倉孝二)が妙にクローズアップされて、次回への死亡フラグが立ったといっていいのかな。このところ松原もそうだけど、ワンエピソードの消化が少し早い気がするなあ。
追記
▼山崎蒸役の桂吉弥さんのホームページに山崎蒸日記が書かれていて、かなり面白い。濃いというかもう完全になり切って書いているところがすごくいい。素晴らしい。
http://www.kichiya.net/
▼桂小五郎が食べていたコンペイトウは西郷隆盛の好物だという情報が。あーそうか、で、自分の好物を桂にあげてたわけですかね、西郷どんは。