やっぱり面白い中川家と次長課長

最近のテレビ鑑賞記録

「アメトーク!」

雨上がり決死隊がゲストを迎えてトークする番組。昨日のゲストは中川家次長課長。何度かみているけど、この回はぶっちぎりに面白かった。トーク、というよりも、ほとんど中川家次長課長の即興シチュエーションコント乱発状態だったのでメチャクチャ面白かった。30分番組で即興コント10本以上見せてもらったので大満足であった。「スナックのママ」「旅芸人」「落語家大御所」「てんぷら屋」「メガネの大食い」「戦後のラジオ」「ヤクザの事務所」「阪神応援団」「居酒屋での酔っ払いのケンカ」「少林寺木人拳」「ヤギ」「八百屋で秋野菜販売」「秋野菜セリ市」「テレビ収録終わりのスタッフ」など。いやー笑った笑った。

即興コントにおける、「どういうシチュエーションのどこの部分を切り取るか」「それをパロディ的に再現するか」という能力において、中川家(さらにいえば弟・礼二)はセンス・反射神経ともに非常に優れている。上記のシチュエーションコントでも、どちらかといえば中川家礼二がやりはじめてリードして、他のメンバーがそれに乗っかっていくという形のものが多かった。ついで次長課長・河本が反射神経が抜群に良い。この手の能力について今の若手お笑い芸人で彼らに匹敵するくらいスゴイのは、他にはドンドコドン山口くらいじゃないだろうかな。

さらにこの即興シチュエーションの元祖は、僕の知る限りではタモリだと思う。あらゆるシチュエーションにおける即興ネタを、ちょこっと切り取って出してくれるタモリはこのジャンルにおいて日本最強だ(出してくる数については、いいともではあまりみられず、タモリ倶楽部でたまにやってくれるくらいなのが寂しいけれど)。

あと、トーク中にお互いを紹介するというものがあって、中川家礼二が剛を紹介するシーンで、まあこれもヤクザの事務所コントになったんだけど、剛のことを「頭ごっつきれるで」と紹介していたのが印象的だった。このお兄ちゃんは、自分自身は弟ほど色々な芸をすることはないが、確実に「面白い」し、「面白い」ことがわかっている(何が面白いか)という点で才能があり、際立っているように思う。いつかポスト内村になるのではないかだろうかなあ。そういう点でM-1の審査員に推す声があるのはとてもよくわかる。

参考
中川家 - Wikipedia